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アニメーション研究B(3)

2年生のためのオムニバス方式の演習授業
「アニメーション研究B」も3人目の先生となりました。

スタジオジブリ作品「猫の恩返し」を監督したことでも知られている
アニメーション監督、そしてアニメーターでもあります
森田 宏幸(もりたひろゆき)先生です。

アニメーション研究B

森田宏幸先生

森田先生の授業は、色々なアニメーションや実写映画を見本として
その中に潜むテーマや、ものの考え方などについて考える
作品から何を伝えるか?というお話し。

表現者として、作品全体から何を表現するのか!?という
監督そして演出家的な視点を捉える内容です。

森田宏幸先生

アニメーション研究B

来週は学生達それぞれが、アイデアやスケッチを持ち寄る!
ということなので、果たしてどんな展開になるか!?
ちょっと楽しみです。


(教員:森まさあき)

朗報!

大山慶さんの『HAND SOAP』が
エストニアのアニメーション映画祭
「アニメーテッド・ドリームス」でグランプリを受賞しました!
またまた快挙です!素晴らしい!

ANIMATED DREAMS
HAND SOAP
大山慶さんのブログ


(教員:森まさあき)

『河井ゆう美』

ZOKEI ANIMATIONSの中から
今日は『河井ゆう美』という作品を紹介しましょう。

作者は河井 ゆう美(かわい ゆうみ)さん、って、そのままやん!?
はい、作者の名前をそのままタイトルにしたこの作品も
3年生の演習授業「アニメーション演習B?」
<私に関するストーリー>の課題作として制作されたものです。

タイトルに自分の名前をそのまま持ってきた!というところも
ユニークな彼女らしい作品となっています。

まずは↓御覧下さい。



『河井ゆう美』/ 河井ゆう美 2009年(2’48)

河井ゆう美さんは東京造形大学アニメーション専攻領域を
自己PR入試で合格した第5期生。
現在4年生で、来春に卒業を迎えようという在校生です。

エキセントリックながらもポワンとした不思議な雰囲気の彼女
大学では演劇集団「劇団おパンチィ」の創立メンバー
団長として役者ばかりでなく脚本も手掛ける期待の星!

現在卒業制作を必死で絶賛制作中〜!と言う事で
どんな卒制に仕上がるのか!?期待を集めています。

ホンマ
期待してんやからな〜!
頼むでぇ!


(教員:森まさあき)

アニメーション研究B(2)

「アニメーション研究B」は
2年生のためのオムニバス形式の演習授業です。
半期で3人の先生が4週ずつ担当となります。

後期の2人目の先生は、三原三千雄(みはらみちお)先生。
現役バリバリのアニメーターさんです。

現場仕込みの動画術を、熱血指導して下さいます。

まずは動きの理論を理解させてから
動画用紙に描いて!描いて!描いて!
それをすぐにランチボックスで撮って、チェックしてフィードバック!

三原三千雄先生

熱血動画教室

描いて!撮って!チェック!
描いて!撮って!チェック!

熱血動画教室!

教室中に鉛筆の書き込み音が
カリカリカリ・・・

そしてチェック画面を見る歓喜の声が
ひゃ〜!・・・

三原三千雄先生

時間の許す限り、熱心に個別指導も受け付けますが
授業を終えると、現場に走り去っていきます。

まさに「肩で風切るアニメーター!」といった格好良さです。


(教員:森まさあき)

立体アニメーション後期(2)

後期の「立体アニメーション」も進んでいます。
今週の火曜は背景作り。

この日のスタートは、恒例となった
教室の床の掃除&雑巾がけから始まります。

立体アニメーション

懐かしい雑巾がけに学生達もキャッキャ!
教室も綺麗になって、一石二鳥の演習です。ワハハ・・!

立体アニメーション

床にB全の画用紙を貼って、直接床の上での作業です。
まずは好みの色に絵の具を調合します。

立体アニメーション

アニメーションもパソコン作業ばかりじゃ〜ね!
今日は久々に大きな紙を前にして
絵の具とお友達になる日です。

背景作り立体アニメーション立体アニメーション

久々に絵の具まみれになって・・・
なかなかの個性的な背景が出来上がりました。

背景作り背景作り


(教員:森まさあき)

速報!

東京造形大学出身の大山慶さんが、またまた快挙です!

オランダアニメーション映画祭
大山慶さんの「HAND SOAP」が
短編(narrative short )部門でグランプリを受賞〜!

やった〜!どこまで行くんや〜!でも迷わず、いてまえ〜!

ちなみに大山さんは現在
文化庁の支援を受けて新進芸術家海外研修として1年間
カナダ、バンクーバーで創作生活中。

益々大きなアニメーション作家に育つのが楽しみでなりません。
フレ〜ッ!フレ〜ッ!大山〜!

HAND SOAP

HAND SOAP

HAND SOAP

大山慶さんのHP


(教員:森まさあき)

『笑った富士山』

ZOKEI ANIMATIONSの中から1本
今日は『笑った富士山』という作品を紹介しましょう。

作者は唐沢 和也(からさわ かずや)さん
東京造形大学アニメーション専攻領域の第4期生です。

この作品は以前にこのWebZoでも御紹介した
3年生の演習授業「アニメーション演習B?」の課題
<私に関するストーリー>として制作されたものです。

通称<マイストーリー>とも呼ばれるこの課題は
まず自分の経験を元にしたシナリオを作り
それを自身のナレーションで綴るもの。
唐沢さんのお茶目な雰囲気が伺える楽しい作品となっています。


『笑った富士山』/ 唐沢 和也 2008年(4’04)

3年次にこの傑作を生み出した唐沢さんですが、肝心な卒業制作にはあまりにも超大作に挑み過ぎて、残念ながら完成までは至りませんでした。
しかしその熱意が認められて何とか卒業は果たし、その後東京藝術大学の大学院へと進みました。

横浜にある大学院での研究制作を続けながらも、造形大でやり残した分を気にしていた彼は、つい先日、その未完だった卒業制作をやっと完成させて、送ってくれました。

題名は『ねんりん兄弟とカーボンじい』11分15秒の大作でした。
やはり卒制ともなると制作時間が掛かりますよね〜、って間に合わないのは困りますが・・・。
近々皆さんにその作品も見ていただけるチャンスが作れればと思います。
お楽しみに。


(教員:森まさあき)

アニメーション論B

毎年後期に開講している「アニメーション論B」は
私の専門分野でもある人形アニメーションの歴史と技術とその発展など
人形アニメーション独特の様々な表現法を紹介する90分の講義授業です。

チェコのイジィ・トルンカから始まり、同じチェコのカレル・ゼーマン、
ハンガリー出身のジョージ・パル、ロシアのラディスラフ・スタレビッチ、と
内容は作家またはテクニックのくくりで毎回テーマが替わります。

単なる紹介ばかりでなく、学生達が興味を持ってその後に各自がそれらを探して見るように、楽しく見せようというのが、この講義のポリシー。

ハリーハウゼン関連書籍

今進めているのは「レイ・ハリーハウゼン」の巻。
いわゆる<お人形さんお人形さんしたアニメーション>とは違う
映画の特殊効果(スペシャルエフェクト)として人形アニメーションを用いて成功した作品群の紹介。
「キングコング」のウィリス・H・オブライエンから始まり、それを単なる怪獣映画からファンタジー映画にまで表現を広げたハリーハウゼンの偉業と、それに影響された後続者たちの進んだ道。

私自身がアニメーションの道に進む大きなきっかけとなった、敬愛する特撮の神様=レイ・ハリーハウゼン先生に関して熱く語る!この講義の1つの山場です。今期は調子に乗って、このテーマで3週間やります!ハハハ・・・

講義にはアニメーション専攻の学生ばかりでなくグラフィックや室内建築
テキスタイルに映画、写真、サステナブルなどといった、他の専攻領域の学生も履修出来るので、履修者も軽く100人を越える大家族授業です。

来週のテーマはいよいよ
<そしてそのコマ撮り恐竜たちは、なぜ絶滅の危機に陥ったのか!?>

それが終わると、その翌週からテーマは<クレイアニメーションの歴史>に入ります。面白そうでしょ?


(教員:森まさあき)

『おるすばん』

ZOKEI ANIMATIONSの中から
もう1つ『おるすばん』という作品を紹介します。

制作したのは坂元 友介(さかもとゆうすけ)さん。
東京造形大学アニメーション専攻領域の第1期生です。

高校時代からアニメーションを作り始め
東京造形大学に入学してからも
『在来線の座席下に住む男』『焼魚の唄』
『電信柱のお母さん』『蒲公英の姉』などなど
人形や切り紙、そして手書きのアニメーションと様々なテクニックを使ったそのユニークな作風と発想が話題となり、各種コンテストで多数受賞!NHKのデジスタでも紹介!と、それはそれは大活躍でした。

大学卒業後は東京造形大学大学院に進み、更に腕を磨き、修了制作として作られたのが、この『おるすばん』です。

彼はアイデアの宝庫で、色々なお話しを思い描き、空想するのが好き。
『おるすばん』はそんな彼が「絵本のようなアニメーションを作りたい!」というアイデアからスタートしたものです。

幾つもの章からなる、組曲のような作品です。
出来れば画面を大きくして御覧下さい。



『おるすばん』/ 坂元 友介 2009年(12’15)

個人作家として下北沢で特集上映会を開いたりした後に
大学院を卒業した坂元さんは、CMの制作会社の演出部に弟子入りし、ああ早くCM作家としても1本立ちがしたい!と夢を抱きながら、現在も多忙な毎日をめくるめく送っているようです。

頑張れ東京造形大学OB〜!


(教員:森まさあき)

『くじびき』

ZOKEI ANIMATIONSの中から
今日は『くじびき』という作品を紹介します。

作者は李 東勲(イ ドンフン)さん。
韓国からやって来た留学生で
東京造形大学の大学院で3年間学びました。
『くじびき』はそんな彼の修了制作です。

実は彼、大学院の修了制作として本当は別の作品を計画していたのです。
ところがどうしてもその作品が卒業に間に合わず、替わりに以前から制作を続けていた、この『くじびき』を仕上げて、何とか修了に漕ぎ着くことになりました。

まずは、色々と思いの詰まった彼の作品を御覧下さい。



『くじびき』/ 李 東勲 2008年(5’45)

卒業後も制作を続けていた本来の修了制作となる『夢の案内人』は、卒業して1年以上経った今年ようやく完成!
先日東京と京都で催されたICAF2010で東京造形大学の代表作品の1本として、めでたく上映されました。

アニメーションは一日にしてならず!と言うことでしょうか?

スローペースながらも着実に制作を進めている李 東勲(イ ドンフン)さんの今後を応援したいと思います。


(教員:森まさあき)


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ZOKEI ANIMATIONS

PICK UP !

■ ZAA誕生!
東京造形大学アニメーション専攻の作品群が楽しめる 「ZOKEI
ANIMATIONS ARCHIVES」略して
「ZAA」がスタートしました。
専攻設立から始まる膨大な量の過去作品群や、読み物、インタビュー記事、アニメコーナーなどなど
その内容も続々とリニューアルしつつのオープンですので、段々充実するワンダーランド!
待望のアーカイブ・サイトです。
まずはどんなものか?どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。
https://www.anizo.com/
ZAA

■アニメーション専攻領域について

今や国際的にも認められる日本のアニメーション文化。東京造形大学のアニメーション専攻領域は、他に先駆けて本学が着目してきた領域です。単なるオタク・アニメではなく、アートや実験映像、CGやパペットなど、様々なアプローチからその理論や技術、そして現象を研究し、新たな表現手段の可能性を幅広い視野を持ってバランス良く実践的に学べることを目指しています。

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